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2020.04.23

全世界的に「Stay Home」が叫ばれている今、家で楽しめるエンタメライフを充実させたいところ。これを機に、「いつか見たいと思っていた」映画やシリーズ番組を一気にNetflixで制覇しよう。題して、「J+Plus主催Netflixキャンプ」。前編・後編 2回に分けてお届けする。
*タイトルは英語表記。日本語タイトルがある場合は併記。

前編ではこちらの11作品をご紹介!
★Netflixでしか見られない!オリジナル映画、イチ押しの新作
★これを機に一気見決定!超ヒット人気シリーズ厳選3本
★今更見ていないとは言えない・・・スタジオジブリ必見の3本
★今非日常を疑似体験!旅気分を味わえる3本

★選者★
J+PLUS編集・渡辺(Netflix歴3年半):来星当初、英語の勉強の為にと加入したものの、最近は日本語コンテンツが増えて来たのでついそっちに夢中に。「深夜食堂」を見ると日本食が恋しくなるので要注意。

J+PLUS編集・中島(Netflix未加入):自分以外のスタッフが全員加入済みと知り衝撃。ジブリ映画が全部見られると分かり心が揺れている。

J+PLUS編集・加藤(Netflix歴5カ月):昼ご飯、晩ご飯を食べながらの鑑賞がサーキットブレーカー中の楽しみ。週末はほとんどネフリでつぶれる。

J+PLUS営業・辻本(Netflix歴2年半):ドラマや映画から生きた英語を音と字幕で勉強しようと思いつつ、ついつい日本語字幕で見てしまう。ドラマをイッキ見し夜更かしすることもしばしば・・・

J+PLUS営業・レア(Netflix歴3年):Netflix is so convenient and easy to use, irreplaceable!

J+PLUSシネマレビューライター・小林(Netflix歴1カ月):リモート生活真っ只中の家族のテンションを上げるため新規加入。すでに仕事も家事も二の次のヘビーユーザーに。

飛び入り参加:小5女子・中2男子


★Netflixでしか見られない!オリジナル映画、イチ押しの新作

『Extraction』「タイラー・レイク -命の奪還-」

(4月24日配信開始/TBC/2020年)

©Netflix

「マイティ・ソー」「メン・イン・ブラック:インターナショナル」のクリス・ヘムズワース主演、サバイバルアクション大作。裏社会の危険な任務を請け負う傭兵タイラー・レイクは、ムンバイで誘拐された犯罪組織のボスの息子を救出することに。武器商人や麻薬密売組織がうごめく敵のアジトに単身突入し、少年の奪還に成功。巨悪なギャングの追っ手が迫る中、絶体絶命の脱出を図る!

「またヘムズワースのアクション映画?と思うなかれ。彼は役によって異なる体を作り肉体的スキルを磨いて、着実にネクストレベルへと進化している。」(小林)

『The Platform』

(3月30日配信開始/R21/2019年)

スペイン発のサイコスリラー。舞台は各階が一基のエレベーターのみでつながっている奇妙なタワー型刑務所。毎日最上階から順に食事が移動し、階下の人間は階上の食べ残しを食べる。密室空間の極限状態で、飢餓感から狂気に駆られた人間同士の生存戦争が繰り広げられる。

「Don’t recommend watching while eating. Interesting concept and storyline. One of the most impactful movies of this year.」(レア)


★これを機に一気見決定!超ヒット人気シリーズ厳選3本

『Stranger Things』「ストレンジャー・シングス 未知の世界」

(シーズン3まで配信中/NC16/2016年~)

©Netflix

超常現象を研究する政府機関の近くで、少年が行方不明になった。不思議な力を持つ少女と共に仲間たちが真相を解明する中、小さな町を覆い尽くす謎が明らかになる。

「『グーニーズ』と『E.T.』と『スタンド・バイ・ミー』を足して3で割ったような、SF冒険ファンタジーファンにはたまらない作品。音楽やファッションなど80年代ポップカルチャーへのオマージュにはとどまらない、あたかも当時製作されたかのような作りこまれ方に、ただただうっとり。」(小林)

『Dark』「ダーク」

(シーズン2まで配信中/M18/2017年~)

©Netflix

ドイツの閉鎖的な村で起きた子供の失踪事件をきっかけに、4つの家族の絆がほころび始め暗い秘密が暴かれる。過去、現在、未来の3つの時間軸が交差しながら、不可解な事件の謎が明かされていくSFミステリー。

「ドイツの無機質な建物や無表情な登場人物、青みがかった風景はタイトル通り暗くて観る側の不安をあおるものの、その暗い美しさに魅了される。最初の数話はスローペースだが、その後はペースよく伏線を回収して行くので気付けばもうノンストップ。」(加藤)

『Mindhunter』「マインドハンター」

(シーズン2まで配信中/R21/2017年~)

©Netflix

犯罪プロファイリングがまだ一般的ではなかった1970年代後半のアメリカが舞台。思考、性格、背景を調べ、殺人者の傾向を科学的に証明しようとするFBI捜査官2人が、プロファイリングの手法を確立させていくドラマ。

「実際に起きた事件やシリアルキラーのインタビューがベースだが、グロテスクな描写や人の心に潜む闇をあえて過剰に演出していない。殺人鬼と対面しているかのような臨場感と空気感はリアルで刺激的。」(加藤)


★今更見ていないとは言えない・・・スタジオジブリ必見の3本

『Spirited Away』「千と千尋の神隠し」

(PG/2001年)

©Netflix

小学生の千尋は、両親の車で引越し先に向かう途中、トンネルの先に広がる不思議な世界に迷い込んでしまう。豚に姿を変えられた両親を救うため、少年ハクの助けを得て神々が疲れを癒しにやってくるお湯屋で働き始める。

「何度見ても、湯屋の華やかで退廃的な世界観に圧倒される。少しよじれを抱えた登場人物たちが、千の優しさに触れて心に灯をともしていく様が本当に美しい。」(小林)

『Castle In The Sky』「天空の城ラピュタ」

(PG/1986年)

©Netflix

見習い機械工の少年パズーは、ある日、空から降ってきた不思議な少女シータと出会う。彼女が身につけていた青く光る‘飛行石‘を狙う追っ手から逃げ、二人は空に浮かぶ伝説の城、ラピュタを目指すのだった。

「自分の高貴な身分を隠し一人の普通の少女として振る舞う謙虚なシータは、私の理想の女性像です!」(中島)

『The Cat Returns』「猫の恩返し」

(G/2002年)

©Netflix

「耳をすませば」の主人公・月島雫が書いたという設定の物語。猫の言葉がわかる女子高校生ハルが、ひょんなことから猫の国の王子と結婚させられることに。そこで‘猫の事務所’に助けを求めに行く。

「いろんな性格の猫が出てきてとにかくワクワクしっぱなし。本当の世界でもそうなのかもと思えてしまう。猫の男爵バロンがカッコイイ!」(猫好き小5女子)


★今非日常を疑似体験!旅気分を味わえる3本

『Ugly Delicious』「アグリー・デリシャス:極上の“食”物語」

(シーズン2まで配信中/NC16/2018年~)

©Netflix

人気レストランチェーンの創始者でアメリカの有名シェフのデイビッド・チャン氏が、旅先で出会うピザやBBQ、チャーハンなどの定番ソウルフードを通じ食文化を掘り下げていくシリーズ。料理の意外なルーツや異文化をポップに学べる。

「楽しい番組でありながら食を通して社会問題についても考えさせられることもあり、当たり前のように食べ目にしている食事の見方が少しかわるかも。」(加藤)

『Jack Whitehall: Travels With My Father』「ジャック・ホワイトホール:父子二人旅」

(シーズン3まで配信中/R21/2017年~)

©Netflix

イギリスのコメディアン、ジャック・ホワイトホールが、憧れのバックパッカーの旅に超コンサバな父親を連れていく破天荒な旅番組。父と息子が旅を通して絆を深めながら、地元の人々の生活が垣間見られるディープなスポットに見る者を誘ってくれる。

「外国人も外国文化も苦手なパパの、表情一つ変えずにかますブラックユーモアたっぷりなリアクションが最高。父子の旅に同行しながら、二人の絆が深まっていく様子に心がほっこりする。」(小林)

『The World’s Most Extraordinary Homes』「世界の摩訶不思議な家」

(シーズン3まで配信中/G/2017年~)

©Netflix

建築家のピアーズ・テイラーと女優で不動産オタクのキャロライン・クエンティンが、世界中の型破りの邸宅の数々を紹介。崖から落ちそうな家や無人島に浮かぶ家など、住人へのインタビューも交え底なしの創造性に触れる。

「瀟洒な家への羨望を通り越して、もはや呆れるほど奇抜な家の数々を見ていると、爽快な気持ちになれる。自分ならどの家に住みたいか、妄想が楽しすぎる。」(小林)


レーティング:G=制限なし、PG=保護者の判断必要、PG13=13歳未満は保護者の判断必要、NC16=16歳未満鑑賞不可、M18=18歳未満鑑賞不可、R21=成人指定

Text by:小林亮子
日本の映画業界で約10年働き2006年から在星。ローカル学校に通う二人の子育てのかたわら、執筆・通訳翻訳業や、バイリンガル環境の子供たちに日本語を教える会社を経営