シンガポールにしばらく住んでいる方なら、1992年以来良質な食事とキンキンに冷えたビールを提供する国内最大のバーチェーンであるHarry’s (ハリーズ)について一度は聞いた事はあるだろう。この誇り高きシンガポールのブランドは Resorts World Sentosa（以下 RWS）にこの国で最も豊富な種類のタップドリンクと、これまでにない娯楽要素を備えた旗艦店を2019年末オープンさせた。我々は、Harry’s InternationalのCEOであるNasenXT氏に話を聞いた。

なぜビールに関わる仕事をする事になったのですか？
状況とチャンスが重なったんです。私は全くアカデミックではありませんでしたし、常により実践的で人と関わる事を好んでいました。飲食業界は私にとって進むべき自然な道でしたね。だからこそそれ以来、私は人生を振り返ったことがありません。

シンガポールの飲食業界をどう見てますか？
シンガポールの飲食業界は非常に多様です。地元産をテーマにしたものからグローバルブランドまで、消費者が利用できる質の高いサービスが豊富にあります。しかし、これは市場がこれまで以上に競争力があることを意味しています。したがって Harry’s のような歴史あるブランドにとって、過去5年間の優先事項は、市場の需要に対応するために商品を一新し、ブランドを再構築することでした。

新しい RWS の店舗の今までと違うところは？
221席と4つの娯楽ゾーンがある Harry’s RWSは、過去最大規模の店舗です。店内は、懐かしさと安らぎを求める地元の人々や、地元の食べ物や飲み物に興味がある観光客にアピールするように設計されました。

例えば32のタップドドリンクの中に、象徴的なSingapore SlingやHarry’s自家製ビール、爽やかなミロやライビーナを楽しむことができます。ゲームルームには、「Marvel vs. Capcom」や「スーパーマリオブラザーズ」などが遊べるアーケードマシンを加えました。そして Harry’s の起源に忠実に（シンガポールで最初 Harry’s は、世界的なジャズアーティストが集まるスポットだった）、店では平日に地元のミュージシャンも登場します。Harry’s RWSは、Harry’sのブランドだけでなく、食べ物から飲み物、エンターテイメントまで、シンガポールの生活を体験できる素晴らしい場所です。

店舗限定のビールもありますね。詳しく教えてください。
The Tropical Sun（Harry’s プレミアムペールエール）は、*1 カスケード、チヌーク、パシフィカホップで醸造され、独特の柑橘系の香りを生み出します。このビールは、Harry’s RWS 限定商品です。Harry’s プレミアムラガーもあります。こちらは最近、島内全ての Harry’s 全店舗で再導入されました。1 年間の休止後、クラシカルな *2 ノーブルホップを使用し、爽やかな味になって帰って来ました。両方のハウスビールは、プラス S$10 で持ち帰ることもできるオリジナルのコレクターズグラスで提供されます。RWS 店限定商品です。

*1 カスケード、チヌーク、パシフィカはそれぞれアメリカンホップの品種。
*2 ノーブルホップとは、爽やかな苦味で刺激が少ないホップのこと。

Young Master や Brewlander などのゲストビールもありますね。
そうですね。ビールに関しては、お客様の興味をそそるようなその時々の季節のビールをいれるようにしていますが、それ以上のものも提供しています。ドラフトビールやハウスビールなどの幅広いセレクションの他に、ボトルビールや多島海のクラフトビール、様々な味覚に対応するためのビールカクテルも用意しています。すべては、お客様にできるだけ多くの選択肢を提供するためです。

出典：City Nomads