2020.02.27
トレンディーな自然の守り方
ある日、飲み物を買いに行った時、ストローが無かった事に気付いた私は店員にストローを頼んだ。だが店員は私を睨み、ストローを渡すのをためらった。1年前だったら、そんな反応はあり得なかったかもしれないが、今はどうして店員がそんな態度を取ったのか、なんとなく予想ができた。なぜなら、私は今流行りのエコストローを持っていなかったからだ。
なぜエコストローはこんなにも人気なのだろうか。それは、プラスチックのストローと比べ、環境にいいと思われているからだ。誰でも一度は海洋生物がプラスチックゴミに被害を受けている写真を目にした事があるだろう。それをきっかけにプラスチックの使用を減らすようにエコストローが誕生したはずだ。
今のエコストローは竹、鉄、ガラスなど色々な材料で作られ、様々な工夫も組み込まれている。「ストローはただの飲む物」と言う概念を覆し、今はファッションの一部になったのだ。エコストローは環境のために作られたのかもしれないが、私はそれを買う人達は流行りを追うために持ち運んでいると考えているのだ。
そもそもエコストローは環境にいいのだろうか。確かにプラスチックは野生動物に悪影響があり、使用を減らすのはいい方法だが、そんな生き物を危険にさらしているのは主にゴミを散らかす無責任な人ではないか。つまり、そんな人を教育する事が一番なわけだ。それにストローの他、我々は歯ブラシの様な数々のプラスチック製の物を使っているため、一つのストローの影響はそんなにないと思う。私達はまずそれらの物を環境にいい材料に取り替えるべきではないだろうか。
エコストローはいい商品だが、皆が考える効果に直截繋がるわけではないと思う。私達はエコストローを買う段階で満足せずに、日常生活の中にプラスチックを頼りにしている所を意識的に変える事が大事だ。自然を守る事はただ今の流行りを追う程度で果たせる事ではないのだから。
伊藤明夕美
初めまして、伊藤明夕美と申します。英語の言語学専攻の2年生です。見ての通り、自分の名前の漢字が珍しいので、いつも漢字の違いを自己紹介する人に説明したいと思っています。ですが、自分の事を「明るくて、美しい夕日」と描く恥ずかしさに負けてしまい、結局説明できないまま「あゆみ」と呼ばれています。