• シンガポールで食べること
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2020.01.30

今回はシンガポールへ来星が浅い方にお勧めしたい「食の無駄を防ぎながらの、安全な食の保存方法」をご紹介します。

調味料は少量のものを使用し、回転率をよくする


年間平均温度26~27度、湿度84%を越えるシンガポールで、食品を長期保存するのは大変難しく、食品保存方法には冷蔵庫の活用が増え、冷蔵庫はパンパンではないでしょうか(-_-;)

家庭では調味料も含め、小瓶・少量で買うのが良いと思います。また買いだめよりは買い物をこまめにする方が良いです。短期間で(劣化する前に)消費でき、廃棄も減り、冷蔵庫のスペースも取らず、健康にもお財布にも優しいです♪ 日本から爆買い(笑)してきた食材や高級な頂きものは勿体ないなど思わず、どんどん消費しましょう! 賞味期限前でも劣化が進んでいることがあります。

メーカーが提示している賞味期限は目安と考え、消費の際には自分の五感を信じ「ちょっと傷んでるかな? 匂いや舌触りがおかしい?」と思ったら食べない方が賢明です。食材がどのように保管されていたかは賞味期限にも大きく影響します。(自己判断・責任になりますが、賞味期限を過ぎても食べられる物も逆に沢山あります。)


ムダなし! 上手な保存方法

ガラス製、プラスチック製用途により使い分ける


買い物時
クーラーバック、保冷材を持って行きましょう。細菌は5度以上59度未満で、その動きが活発化しますので、この温度帯に生の食材をおくことは出来る限り避けるべし。また買い物後は寄り道せず、短時間で直帰しましょう!

 

塩、砂糖、粉は蓋か口をしっかり閉め、出来る限り空気に触れないように


収納時
冷蔵庫にしまう生ものは、冷蔵庫の温度設定が4度以下かを確認し、水滴がついているものがあったら、キッチンペーパーで綺麗にふきとります。肉・魚類は液漏れがないようにコンテナにしまうか、ビニールの口を閉じて保存します。また卵も他のものと接触しないように置きます。それぞれの食品は、出来る限り透明な容器に入れると探す手間が省けます。粉物等は開封したらできるだけ空気を抜き、自分が使いやすいように小分けにしてから、冷凍庫に入れるのがお勧めです。シンガポールの湿度は粉物には大敵で、カビやダニの発生の心配があります。(現実的には冷蔵庫のスペースにも限りがあるので、短期間で使用するとわかっているものは常温で置いてます。)



ケルニン青木康子 さん

食のイベント会社Spoonful代表。シンガポールでメディアに7年勤務後、「食」を通して人と人、社会と社会をつなぐ食イベントブランドSpoonfulを2014年に企業。ライフワークとして、シンガポール料理の調査、研究を手がける。