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2019.11.01

ティファニー・タン、またはティファニー・ロヴェージとしても知られるアーティスト兼イラストレーターの彼女はThe Disgruntled Chef、Guinness、 Kipling などの名だたる企業とコラボした実績を持つ。Kipling ジュエルチャンギ店に壁画を描いた彼女に10 の質問をした。

写真提供:City Nomads

今年の始めに怪我をされたと思うのですが、良くなりましたか?
はい、だいぶ良くなりました。聞いてくれてありがとうございます。今は歩くことを再び練習しています。こういった単純なことを当たり前のことだと思って生活していたので、ありがたみを忘れないようにしようと思わされる良い機会でした。

まず最初に芸術に興味を持つようになったきっかけは何でしょうか?
幼い頃から私は言葉を聞いたり文字を読むよりも、実際に目で見てものを覚えたり考えるタイプでした。いつでも本を読むとすぐに寝てしまうので、文字にアレルギーがあると周りから言われていました。視覚でコミュニケーションがとれることに気付いたとき、興味をそそられすぐに芸術の世界に飛び込みました。

フリーランスのアーティストとしての道を切り開くのに何が必要でしたか?
様々な業界・企業のイラストの仕事を引き受けるようにしました。フリーランスとして働くことは時間や場所などのしがらみがなく、たくさんのことを経験することができました。

フィットネスにも興味があるようですが、芸術とフィットネスという対照的な活動をどのように両立していますか?
大変なこともあります。仕事の流れによってどちらかに偏ってしまうことがあるのですが、なるべくバランス良く保てるように心がけています。私のスタジオのすぐそばにジムがあることが一番ですね。

作品を通じてどのようなメッセージを発信していますか?
私にとってイラストはコミュニケーションをとるためのツールです。皆さんに言葉とは違う別の方法でメッセージを伝えられることに喜びを感じています。例えばKipling とのコラボは壁に絵を描くことによってアーティストとしての私の考えを表現しています。

今年の作品には新たなテーマがあると思うのですが、一般的なコンセプトをお聞かせください。
スタイルや価値観がどれだけ成長しても、いつも好奇心を持って探求していることに気付きました。新しいテーマは間違いなく世界とその奇妙さに対する私の好奇心です。Kipling とのコラボは私の作品テーマやインスピレーションとうまく調和していると思います。Kipling とのコラボで壁に描いた「Voyager Singapore」と題された最新の作品は 、ブランドをこちらの世界に引き込みます。世界で高い評価を得ている空港内にある、ジュエルチャンギという巨大なショッピングモールからインスパイアされています。シンガポールの街を超えて、ジャングルや海までを旅行し探検するというアイデアとともに、コンクリートジャングルをツアーする様子が描かれています。円形のフレームは鍵穴とそこから覗いた世界の広がりを表しています。

地元のアーティストをプロモートするKipling の取り組みにおいて、最初のアーティストに選ばれたことについてどう感じますか?
シンガポールでこのプロジェクトに抜擢されたことをとても光栄に思うのと、私の作品が評価されることを嬉しく思います。好奇心と遊び心は私の創造活動の基礎です。Kipling の新しい方向性、「あなたの一歩を軽くし、我が道を進むための好奇心を育てる」は ローカルアーティストをサポートするだけではなく、私のフリーランススタイルの生活もサポートします。

シンガポールでアートシーンをもっと盛り上げるにはどうすれば良いと思いますか?
シンガポールのクラフトをリスペクトし、知ること、そして世界でどう使われているのかを知るのが良いと思います。

今後の活動で動き出したプロジェクトはありますか?
まだ多くのことを公表できませんが、人体のシステムと自然を融合した何点かの作品に取りかかるのを楽しみにしてます。

最後にアーティストを目指している方へのメッセージをお願いします。
すべて簡単にいくことはありません。自分を見失わないようにすることが大切です。これは自分にも言い聞かせています。

彼女の作品こちらから
WEB:http://tiffanylovage.com/

Instagram: @lovage

出典:City Nomads