2019.10.04
ジュロン地域のコミュニティイベントなどでも積極的に活動を行っているアルビレックス新潟シンガポール。今回はジェネラルマネージャーKoh Mui TeeさんとYuhua Community Sports Club(CSC)チェアマンのLim Chock Singさんのお二人にアルビの地域活動についてお話を伺いました。
具体的にどのような活動をしていますか?
Koh Mui Tee氏(以下「コウ」):出張サッカー教室の開催や、旧正月などの地域イベントに参加し、ボランティア・チャリティ活動も行っています。チアリーダーズはサッカー以外のコミュニティのイベントで踊ることもあります。2014年に行われたブラジルと日本のサッカー親善試合で はパフォーマンスを披露しました。
Lim Chock Sing氏(以下「リム」):チャリティ活動の一環で、ホームゲームの入場者1名につきアルビがS$1をCSCに寄付するという覚書きに調印しました。2014年にはYuhua Albirex Football Academy(YAFA)を設立して、 毎週日曜日、アルビからコーチを派遣してもらい、CSCでローカルの子どもたちがサッカーを学んでいます。年間でいうと32回にも及びます。
地域活動をはじめたきっかけは?
コウ:お世話になっている地域に貢献するのは当然のことだと思っています。地域の方々と繋がりを持つことは大切です。
リム:特に日本のサッカーチームなので孤立してしまいますからね。繋がりを持つことで多くの人に知ってもらえるし、サポートもしてもらえます。
コウ:選手たちには地域の方々ともっと親しくなって欲しいと考えていたところ、たまたまリムさんと話をして、ボランティア活動の話題になりました。そして選手達にも参加してもらおうと決めました。
地域の方々の反応はどうですか?
リム:地域のイベントに積極的に参加してくれる、とても献身的なアルビが皆さん大好きですよ。また、YAFAのコーチは時間を守りますし、教え方も プロフェッショナルですのでとても人気があります。サッカースクールに参加することで子どもたちは日本らしいルールやマナーを学ぶことができます。まだまだですが……
コウ:以前は時間にルーズな子が多かったけど、だいぶ改善されましたよ!
一番大きな反響はYAFAでサッカーを続けてくれる子や、試合をサポートし続けてくれる方々がいることです。毎年サポーターが増え続けているということは、私たちの活動が認められた証です。
リム:地域の方以外にも、 我々はアルビとパートナーシップを結んだことで、彼らのスポンサー企業とも活動の幅が広がりました。たとえばサロンパスとはCSCのコミュニティを結びつけるイベントをし、サポートしていただいています。
コウ:互いにウィンウィンの関係です。アルビのスポンサー企業様にはCSCとの活動を通してもっと多くの人に会社を知ってもらえるし、CSCは地域住民たちの交流ができるし。
今後の目標は?
リム:YAFAを始めた時からシンガポール一のサッカー教室になることを目標にしています。そしてアマチュアクラブとしてプロチームに負けないチームを目指しています。
コウ:日本人のアイデンティティを保ちつつ、シンガポール人が日本人の良い習慣を学んだり、みんながお互いを高め合える交流の場にしたいです。
リム:アルビとのパートナーシップは実りが多いです。優勝した時や年末などにお祝いをすることが多くなり、選手やトロフィーと一緒にご家族で写真を撮ったりと、子どもたちの楽しみも増えました。
コウさん:優勝することは忘れられない思い出ですね。もっとこのような良い思い出を作れるように、さらに活動の幅を広げたいです。