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2021.02.26

世界各国で始まった新型コロナのワクチン接種について、2月号の続きをお届けします。シンガポールでは医療従事者への接種がすでに始まっており、今回は、実際にワクチンを接種された「日本メディカルケア」の佐藤医師の体験談を交えお伝えしていきます。大変興味深い内容となっています。


シンガポールで始まる新型コロナ用ワクチン(2)

Male doctor hand wears medical glove holding syringe and vial bottle with covid 19 corona virus vaccine drug multiple dose for injections. Coronavirus cure, flu medicine treatment vaccination concept.

1) ワクチンを接種したら大丈夫なのですか ?
 現在使用しているワクチンは21日あけて2回接種します。その効果は10日ほどから発揮し、有効率は95%以上となっています。
 ポイントはこの「有効率95%」とは「接種した人の95%はかからず5%はかかる」という意味ではないことです。
 本当の意味は「“接種した群の発症率” と “接種していない群の発症率” を比べると、接種した群での発症率が95%少なかった」ということになります。言い換えると、接種することで発症する確率が約10分の1になったということです (1)。
 ワクチンを接種したからといって絶対に感染しないとは言い切れませんが、予防接種の効果としてはかなり高いとされています。ワクチンを接種してもしなくても、マスク、手洗い、フィジカルディスタンスを今まで通り守ることを心がけてください。
*(1) www.kansensho.or.jp/uploads/files/guidelines/2012_covid_vaccine.pdf

2) 予防接種は義務で、接種費用はかかるのでしょうか ?
 シンガポール国民や永住権保持者に限らず、長期ビザ保持者は無料で接種できます。予防接種自体はあくまでも自発的であり義務ではありません。しかし、フェーズ3以降、国交が回復し、大規模での集会が認められるようになると市中での感染再拡大が発生する可能性はあります。その状態になるのを避けるためにもより多くの方々が接種し、接種できない方々へ広がるのを抑えていくことが望まれます。

3) 副作用が心配です。副作用について教えてください。
 多く見られる副作用は接種部位の疼痛(83%)、腫脹や発赤(約5%)などとなっています。実際に接種した経験ですが、接種時の痛みは殆どありませんでした。しかし、5時間ほどすると接種部位は腫れないものの痛みが出始め、12時間位で痛みのピークとなっていきました。その後は徐々に痛みも落ち着いていきます。また、1回目よりも 2回目のほうが症状としては若干、頭が重い感じが強く、長く続いた印象があります。
 予防接種を受ける人数が増えると副作用としてアナフィラキシーショックを起こす可能性もあります。一般的に予防接種では10万人に接種して1例のアナフィラキシーショックや死亡などの重症例が出る程度と言われています。今回の新型コロナワクチンにおいてもアメリカやイギリスでの接種例では190万人に接種して21人にアナフィラキシーショックがみられたとの報告が出ました (2)。そのうち17人はもともと何らかのアレルギーを持っていたとのことです。ですので、アナフィラキシーなど重度のアレルギー反応を起こしたことがある方、新型コロナワクチンの成分にアレルギーがある方は接種を控えることが勧められています。
*(2) www.cdc.gov/mmwr/volumes/70/wr/mm7002e1.htm

4) 体調が悪くなったらどうしたらよいでしょうか。
 予防接種をされた方の体調変化はすべて報告することがHSA(Health Sciences Authority)から求められています。すべての致死的な症状は24時間以内に報告、その他のすべての副反応についても48時間以内に報告することが義務となっています。
 また、接種者は30分はその医療機関にとどまることが求められています。実際、アレルギー症状の85%は30分以内に発生しており、適切な処置をすぐに実施することで速やかに回復しています。30分以降の体調不良に関しては普段から受診している医療機関に問い合わせることをお勧めします。

 

日本メディカルケア

 最先端の医療設備が整うグレニーグルス総合病院内にあり、日本人医師による日本語での受診、健康診断や予防接種も可能。産科、産婦人科、小児科があり、全面的なサポートが受けられます。在星者のみならず、近隣諸国の邦人にも信頼の高い日系クリニックです。

 総合病院内には約350名の専門医が在籍しており、耳鼻科や皮膚科、整形外科、CTやMRIなどの放射線科の検査、血液検査、内視鏡検査、理学療法など、様々な分野に対応できるスペシャリストとの連携システムが充実しています。専門医への紹介は、必要に応じて同クリニックの看護師または医師が付き添い、言語の心配もなく受診できのでとても心強いです。

診療科目
産婦人科*、小児科、内科、外科、皮膚科、耳鼻科、その他一般診療、乳幼児健診、健康診断*、ドック検診*、理学療法*、予防接種(一部要予約)
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