2016.06.08
シンガポールらしからぬ 自然の恵みの宝庫
『Bollywood Veggies Pte Ltd』
自然を求めて 編集ぽんが突撃!
シンガポールのほぼ最北端に位置する、『Bollywood Veggies Pte Ltd』。ここでは 4.4 ヘクタールの広大な 土地で無農薬の野菜や果物などを育てている。特にバ ナナ栽培に力を入れており、約 30 種類を栽培中。土 地全体では約 500 種類程の植物があり、そのうちシン ガポールネイティブなのは 40 種類程だそう。
バナナの種類によって 咲く花も異なる。こち らは「Chinese yellow banana」の花。
マレーのデザート 「クエ」の青色に 使われる花「Blue Pea vine」。そのま ま食べても甘い。
自然を愛することは、 おいしく食べること?
ボランティアで植物のコンサルタントをして 8 年になるAnthony さんに畑を案内してもらうと、その知識の量と自然 愛、そして珍しい種類の植物に驚く。コーヒーやカカオの木、 なんと田んぼまであるのだ。
シンガポールで初めて 田んぼを発見! 写っていませんが、 新潟出身のぽんは大興奮!
昨今のオーガニックブームにつ いてどう思うか尋ねたところ「オーガニックとそうでないも のには、味の違いはほぼありません。私が大切にしているのは、その野菜や、果物が幸せに 育てられているのかが大事なんです。できれば幸せに、大切に育てたものを食べたいから自 分たちはここで薬品を使わず、自然の肥料だけで育てています」と語ってくれた。
Dr.Anthony G Hopkinsさんと「Gentle Warrior」のIvy-Singhさん
自然の力で、自然を育てる
虫がつく植物には、隣にその虫が嫌いな植物を植えた り、枯れた植物などを使った有機肥料(コンポスト)を 育成中の植物に与え栄養と取ったりと自然の力だけで 育てていることが良く分かる。オーナーであり創設者の Ivy さんは「そもそもオーガニックなんてものは後づけ で、堆肥を撒き自然に育てる方法を私たちはずっと前か ら知っていたはずです」と話す。
驚くことにシンガポール の土地はたった 6%しか農業に適した土地はないそうで、 そのため他国からの輸入食材に頼ることが多いらしい。 施設内にあるレストラン「Poison Ivy Bistro」では、自 然栽培された野菜や果物を塩、砂糖、化学調味料を一 切 使せず提 供している
カラフルな店内の壁に は Ivy さ ん と Bollywood Veggie の歴史が。お客さ んに気さくに話しかけに いく Ivy さん(写真中央、 緑のシャツ)
ハーブの鉢植えなども購入できるので、家でプチ「オーガニック＆地産地消」してみては？
SPCA 動物保護団体から犬の保 護もしているそう。レストランや 畑をのびのびと歩きまわったり と幸せそう
ファーマーズマーケットも随時開催してい るので、Facebook を要チェック!
Facebook: Kranji Countryside Farmers’ Market
Bollywood Veggies Pte Ltd
E-mail : enquiries@bollywoodveggies.com
URL : www.bollywoodveggies.com
Facebook : BollywoodVeggies
– Tips –
Bollywood Veggie の周辺を廻る「Kranji Countryside Express bus」 が最寄のMRT Kranji 駅から出ているので、農村エ リアの「Kranji Heritage Trail」を訪れる 際は利用してみよう。(大人 S$3、子ども とシニアは S$1。時刻表はウェブで確認を)
Kranji Countryside
URL : http://kranjicountryside.com/
住所 : 100 Neo Tiew Road
TEL : 6898-5001
入園料 : S$2 (12 歳以下と 60 歳以上、Kranji Express Bus 利用者は無料)
営業日 : 水～金曜 9:30～18:30、土・日曜、祝日 8:00 ～18:30
定休日 : 月・火曜
