• まとめ
  • ヘルス

2021.03.30

緊急事態対策のためのクリニック特集《2021 年度版》

毎年恒例の「J+PLUS医療特集!」。新型コロナウイルスに世界中が振り回される日々が続いているが、コロナだけじゃない!コロナに負けているわけにはいかない!今回の特集では、来星したばかりの人も戸惑わないように、またいざという時に役立つ最新のシンガポール医療事情をお届けしたい!と、その前に、シンガポールで知っておきたいことは?


日本と違うの!?シンガポールでの予防接種
 日本で扱うワクチンは多くが日本製ですが、シンガポールを含む海外では海外の大手製薬メーカーのワクチンを使用しています。そのため混合ワクチンの中身の組み合わせは日本とは異なり、驚かれる方もいることでしょう。日本と全く同じ組み合わせの混合ワクチンでなくても継続して接種が可能です。安全性も確立したワクチンなので、安心してください。例えば、4種混合ワクチン(DPT-IPV:ジフテリア、百日咳、破傷風、ポリオ)では、5種混合(4種混合+ヒブ)や、6種混合(5種混合+B型肝炎)が接種可能です。日本で4種混合を接種された方も、5種混合で続きを接種できます。日本のMR(麻疹・風疹)の続きは、おたふく風邪(Mumps)も一緒に入ったMMRなどで対応できるのです。日本にはないA型・B型肝炎の混合ワクチンなら、接種回数が少なくてすむなど利点もあります。
 コロナ禍で出張や旅行は減っていることと思いますが、旅行先によっては狂犬病、腸チフス、黄熱病などの予防接種も必要です。期間を空けて数回の接種が必要なワクチンや、抗体ができるのに2~3週間ほど必要なものもあるので、余裕をもって接種スケジュールを組みましょう。接種の記録は失くさないように大切に保管を。
ニホンプレミアムクリニック 黒川剛史 医師


来星時に気をつけたい!メンタル不調へのアドバイス
 来星したばかりの人は、生活に慣れるのに一生懸命でストレスを抱えがちです。睡眠や食欲などの体調の変化や、精神的には気分が落ち込み不安を感じることもあります。
 対策として、毎日の予定を立てることをお勧めします。生活リズム(着替える、顔を洗う、食事は食卓で家族で一緒に取る、起床就寝時間を決める)・家族での約束事(散歩・買い物に出かける)を決めてみましょう。周りに知人や友達がいなくても、日本の友達や家族とネットでのチャットやビデオでのおしゃべりをしたり、短時間でも人とのつながりを持つようにすると良いでしょう。
ヘルスウェイジャパニーズメディカル 吉国泰代 医師


意外と多い!シンガポールで起こる乾燥肌や皮膚炎
 シンガポールは南国とはいえ、冷房や汗などで皮膚が乾燥しやすいです。乾燥肌は痒みや湿疹など皮膚トラブルの原因に。汗は皮膚から乾燥すると塩分が皮膚の表面に残り、皮膚の水分を更に蒸発させてしまい、皮膚を乾燥させます。皮膚が乾燥すると皮膚のバリア機能が低下し、アレルギー反応や湿疹、時にはイボが出来やすくなったりと様々な皮膚トラブルにつながります。
 皮膚の乾燥を予防するには、汗をかいたあとはシャワーをする、外出先などでは濡れタオルなどで汗を拭き取るのが効果的です。綿などの通気性のよい洋服を選ぶことも大事です。シャワーの際は保湿剤の含まれているボディーソープを使用する、シャワー後は保湿剤を1日3回くらい使用すると良いでしょう。保湿剤はフィラグリン、セラミドが含まれているものがお勧め。
 現在はマスクの着用に伴う顔の湿疹やにきびの悪化も多く見られます。同様に、保湿を十分に行いましょう。肌に優しい生地のマスクを選択し、マスクを外せる時には外しましょう。マスクは毎日交換しましょう。オイルベースの化粧品はできるだけ避けましょう。
アムダ国際平和クリニック ドン・ラウ 医師


知っておきたい!新型コロナウイルス関連のこと
 シンガポールでは新型コロナウイルス対策が厳しく実施されています。医療機関では、13歳以上の上気道炎症状のある患者さんはPCR検査を受ける必要があります。平時であれば「かぜ」と判断されることが多い、咳・鼻水・のどの痛み・発熱といった感染症状がある場合です。この場合のPCR検査は政府が認可した医療機関で受ける必要があり、原則無料です。さらに、上気道炎症状のある患者さんには MC(Medical Certificate)という証明書が発行され、そこに記載された期間中は一切の外出が禁止になります。
ジャパングリーンクリニック 院長 石田卓 医師
 

 これから住民向けの新型コロナウイルスワクチン接種が進んでいきます。原則として全住民が無料で接種を受けられますが、24時間以内に37.5度以上の発熱があった方や、14日以内に他の予防接種を受けた方、妊婦、16歳未満(モデルナは18歳未満)の子ども、免疫低下状態にある方、アナフィラキシーの既往がある方への接種は推奨されていません。一般的な内服薬は接種には問題ありませんが、免疫抑制剤服用中の方や、がん治療中の方は接種は避けられた方が良いでしょう。(3月18日時点)
日本メディカルケア 佐藤健一 医師


シンガポールの新型コロナワクチン接種情報
 シンガポールでは、現在792,000回以上のワクチン接種が終了。高齢者は175,000人以上が初回の接種を受け、約230,000人が近日中に初回の接種を受ける予定だ。
 保健省はまた予防接種センターの設置を強化し、既に合計24の予防接種センターが運営されている。3月8日からは全てに60歳以上のワクチン接種の予約が開始しており、2021年末までにすべてのシンガポール国民および長期滞在者がワクチン接種ができるよう4月以降、より多くの層にワクチン接種を提供していくという。(3月16日時点)
MOH シンガポールウェブサイトより