• リリーのシンガポール教育事情
  • ライフ

2017.02.01

ローカルの小学校に通う子どもを持つ在星10年目の現役2児の母、リリーさん。独特なシンガポールの教育事情について、リリーさんがリアルな声をお届けします。

今回のテーマは「小学校の入学準備」です!


シンガポールならではの手続きとシステムとは?

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シンガポールでは1 月に新学期を迎えるにあたり、新1 年生向けのオリエンテーションが各小学校で行われています。小学校生活に関する説明、ユニフォームの購入、教科書と文具の受取、スクールバスの申込、担任の先生の紹介、各種手続きなどが行われますが、中でも母語を選択する手続きに多民族国家が表れていて特徴的です。小学校にもよりますが、母語は「中国語」「マレー語」「タミル語」から選択して学びます。その他の言語を母語とすることが認められた場合には、小学校の外でその言語を学べる機関に自主的に通い、学んでいることを証明するシステムです。

また、シンガポールの小学校には歯医者さんが常駐しています。歯のクリーニングや処置を委ねるための書類を提出するのも日本では馴染みのない手続きではないでしょうか。

手続き意外にも、準備の一つとしてお金の使い方を学んでおく必要があります。Recess(リセス)と呼ばれる休憩時間には、ずらりと並ぶ売店がら軽食や飲物を購入することも日常的だそう。子どもにお金を持たせるのは早いと思うかもしれませんが、シンガポール人の保護者の多くは「お金の管理を学ぶ機会」と捉えているそうです。