• Singapore Youth Report
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2021.07.27

シンガポール国立大学(NUS)語学教育研究センター(CLS)LAJ4203 Newspaper Readingの日本語履修生が、「SDGs」をトピックとした様々な思いを日本語で綴ります。


個人情報の取扱いに注意!

私たちはSDGsを支援しています

  皆さん、知らない人からメッセージが届いた経験はありませんか。私も最近このような経験をすることが増えてきました。知らない人から届いた広告のメッセージだったり、外国からの電話だったり……気づいたら周りの家族や友人にも似たようなことがあったと知りました。学校でデータリテラシーについて学んだ自分は特に気にせず、こういうメッセージや電話を無視していますが、こういうことに慣れていない両親は、「この人たちはどうやって電話番号を手に入れたの?!」と、毎回驚きと困惑が入り交じった様子で私に聞いてきます。
  皆さんもこういう不思議な体験をしたことはありませんか。実は、これは皆さんの個人情報を取扱う企業の仕業なのかもしれません。
 シンガポールで最もよく利用されているメッセージアプリと言えば、WhatsAppです。およそ400万人、約8割のシンガポール人が使っています。最近、WhatsAppとFacebookとの連携によって生まれた新しいデータ管理システムのプライバシー問題についてネットで議論が巻き起こっています。
 WhatsAppの新しいプライバシーポリシーによると、使用者の携帯番号、位置情報、携帯の設定など、色々な個人情報をFacebookの関連企業と、アプリ内で行う営業のために共有することができます。こういった個人情報へのアクセスに同意しない場合、アプリを使えなくなり、アプリ上のアカウントとそのデータが削除されます。言い換えれば、個人情報開示を許可しないという選択肢はありません。
  WhatsAppのプライバシーポリシーにおける最も大きな問題は、恐らく大多数の使用者がポリシーをきちんと読まず、個人情報の取扱いの詳細を知らないままポリシーに同意することが多いことでしょう。
 データの不正な取扱いによる様々なリスクや問題を考えると、個人情報を提供している人々のデータ管理について十分な理解の上での同意が不可欠でしょう。確かに、様々なIT関連の技術やビジネスが拡大しつつある現在、このような個人情報に関するデータを使用する場合には、関係者全員の承諾の上で行うのが大事になってくると思います。
 しかしながら、関係者の承諾が無くても、個人情報のデータの取扱いが許可されるべき場合もあるのではないでしょうか。最近、シンガポールでは、新型コロナウイルスの感染拡大を抑えるために、接触確認アプリを通して集めているデータを、重大な犯罪の調査で警察が使用すると政府が発表し、国民から沢山の反論を受けました。ただ、国の治安など緊急な事態が関わっている場合、承諾がなくても、個人情報の使用を許可する必要もあるとは思いませんか。

《英語翻訳》
Be careful when handling personal information!
Have you ever received a message from someone you don’t know?

Recently, I myself have increasingly had such experiences. From strangers messaging advertisements to phone calls from an overseas number – I soon noticed that my friends and family around me were having similar experiences as well. Having learnt about data literacy at school, I didn’t bother much about such messages and phone calls, and usually ignored them. My parents who weren’t used to them, however, would ask me each time, appearing both surprised and confused, “How did these people get my phone number?!”

Have you ever had such strange experiences? In fact, this may be the work of companies which handle your personal information.

WhatsApp is Singapore’s most used messaging app. It is used by about 4 million people, about 80% of Singaporeans. Recently, the privacy issues arising from the new data management system created between WhatsApp and Facebook has caused a heated debate online.


フェイエン・ホー
法学部3年のフェイエン・ホーと申します。日本文化に興味があり、中学校の頃から日本語を第三言語として勉強してきました。趣味は読書とピアノを弾くことです。

《気になっているニュース》
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