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2021.05.11

優れた芸術は国境をも超える。シンガポール国際芸術祭(SIFA 2021)では5月14日から30日までの間、海外渡航制限がある中で、ローカルと海外アーティストがライブとバーチャルで紡ぐ感動のステージが繰り広げられる。「つながり」「コミュニティ」「気候変動」など、パンデミック後の現代を映す鏡のようなテーマの作品など見逃せない作品の数々をご紹介しよう。

写真提供: David Wilkinson,
Empirical Photography

The Journey
この世界的に有名なイリュージョニストScott Silve は、巧妙な読心術で知られているが、「The Journey(旅)」では、彼のテレパシーがオンラインを通して、時空を超えた 1 時間の旅へ導くのだ。打ち寄せる波、神秘的なケルン、霧のかかった空など、スコットランドのグラスゴーにある彼の生まれ故郷を舞台にしたこのショーでは、30人の観客達を繋げ、記憶や自分自身についての大きな疑問を投げかける。
開催期間:2021年5月21日〜30日までオンラインで上演。
🎫チケットはSISTICにてS$40で販売。

 


A Dream Under The Southern Bough: Existence
全てが自分の思い通りで、まるで現実とは違う人生を送っているような夢を見たことがあるだろうか?地元の劇団 Toy Factory Productions によって上演された「A Dream Under The Southern Bough: Existence(南の木の下の夢。存在感)』は、湯 顕祖(*)によって 16 世紀に書かれた叙事詩を現代風にアレンジしたものだ。ある失脚した海軍士官はある日眠りにつくと「蟻の王国」の夢を見て、そこでは自分が叶えられない完璧な人生を送ることとなる。彼は王国の王女と結婚し、20年間その王国を治める幸せな日々を送っていたが、一連の不幸な出来事により、夢が醒め再び元の現実世界に戻ってしまう。
* 湯 顕祖:とう けんそ。中国明代の劇作家
開催期間:2021年5月29日〜30日
会場:Drama Centre Theatre, National Library Building, Level 3, 100 Victoria Street, (S) 188064
🎫チケットはSISTICにてS$48から販売中

 


Light of A Burning Moth より

Singular Screens 2021
Singular Screens では、国内外の先鋭的な作家たちの作品から Asian Film Archive が選定した実験的な映画を上映する。注目は、絶望の淵に捨てられた 2つの主人公(来る事のない元恋人を待つ女性と、主人を待ち続ける犬)を中心に展開する心に沁みるアート映画「The Human Voice」。またシンガポール人監督 Liao Jiekai による『Light of A Burning Moth(燃ゆる蛾の光)』は、言葉を失ったダンサーが沈黙する人々の「声」になるという物語だ。ドキュメンタリー映画好きには、オスカー賞候補にもなった「The Mole Agent(モグラエージェント)」がお勧め。83歳のスパイがチリの老人ホームに潜入し、入居者がどのように扱われているかを報告するという任務を与えられるが、その過程で彼らの孤独や人生の物語に引き込まれてしまう。
開催期間:2021年5月14日〜30日
会場:Oldham Theatre, National Archives of Singapore, 1 Canning Rise, (S) 179868
🎫チケットは1枚S$15、4枚セットはS$50で、SISTICで販売中。

 


As Far As Isolation Goes
「As Far As Isolation Goes(孤立している限り)」では、世界中の難民達の経験を私たちの肌や心に刻むことができる。レバノン系英国人アーティストの Tania El Khoury と音楽家の Basel Zaraa による感覚的なパフォーマンスでは、非人道的な収容所や劣悪な精神状態に耐えてきた難民たちと対面する。歌や物語、自分の肌に絵を描くコーナーもあり、底知れぬ喪失感や孤独感に直面している人々との人生を変えるような筆談に引き込まれていくだろう。
開催期間:2021年5月21日〜30日(オンライン開催)
🎫チケットはSISTICでS$20で販売

 

出典:City Nomads