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2021.02.11

シンガポール国立大学(NUS)語学教育研究センター(CLS)日本語履修生が日本語で様々なトピックを綴ります。


シングリシュ(Singlish)


 シングリシュはシンガポールでよく使われている方言だが、近年それを使い続けるのは賛否両論となっている。
 賛成派はシングリシュの実用性から、シングリシュを使い続けるべきと言うが、外国人としたら、シングリシュと聞けば、シングリシュはただの語尾で、変な喋り方になると思う。しかし、シングリシュにはそれより深い意味がある。日本語に当たる「できますか」を始めとして、シングリシュには同じ言葉で別の意味を追加できる。「Can lah」と「Can leh」は似ている言葉だが、意味はまったく違う。「Can lah」は日本語に当たる「できるってば」という意味、「Can leh」は日本語に当たる「できるはずだ」という意味がある。ただ一つのワードを追加するだけで、意味がかなり変わる。

 一方で、反対派はシングリシュは標準英語ではないことを理由として、シングリシュを使い続けるべきではないと思う。確かに、英語の正式な辞書を基準とすれば、シングリシュは文法的に間違っている。その上、シンガポール人がイギリスのような正統派英語を使う国でシングリシュを使ったら、地元に「シンガポール人は英語さえ話せない」という悪い印象を与え残るかもしれない。さらに、シンガポール政府は「Speak Good English Movement」という、正しい英語をす政策を進めていて、まるで政府はシングリシュに賛成していないようなイメージがある。

 シングリシュは確かに正統派の英語ではないが、標準英語になれないわけではないと思う。言葉という概念は人が定義することだから、人々が認めれば、標準英語として言葉のはずだ。

 中国の方言も、日本の方言も、どちらも様々な国の文化を含み、正しい言葉でもある。同じように、シングリシュをも「変な英語」ではなく、「シンガポール限定」という方言と思われればいいのではないだろうか。

ケルビン・リン
初めまして、ケルビン・リンと申します。コンピューター科学を専攻しておりました。趣味は新しい知識を得ることです。日本語はすでに4年学びましたが、今でも初めて日本語を学んだ日と同じように楽しんでおります。どうぞ宜しくお願い致します。