• 駐在妻のキャリアデザイン
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2020.01.03

子育てしながらもバリバリ働いていたけれど、来星してからは思うように仕事ができない。と、やきもきしていませんか?子どもの手が離れたら職場復帰したい方も必見!海外で「はたらくママ」と「これからはたらくママ」を応援するコラム!


ふたりのものだから

 ご主人の駐在に同行するまでは共働きだった、という方から「夫のお金を使うことに罪悪感がある」というお話をよくお聞きします。特に、駐在と同時に新婚生活がスタート、という方の中は、なかなか「思っていることをうまく伝えられない」というケースもあるようです。
 そんなあなたに、私は言いたい。「お金、使っていいんですよ~!!!」と。
まず何よりも、必ずしも自分が希望したわけではないのに、仕事を辞めて(あるいは中断して)ここに来ることを決意した。海外引越、それに伴ういろいろな手続き、子供の学校探しやメンタルケア、妻がメインで担当していることも多いでしょう。更に、いくら便利なシンガポールとはいえ、日本とは違う環境で毎日家事や育児を頑張っている。なかなか自分の「居場所」を見つけられなかったり、表面的には楽しくランチしていても、実は心はいつも曇っていたりすることもある。そんな中で、例え夫婦おふたりの生活であっても、「家族」を支えているのは、間違いなくあなたです。「夫のお金」ではなく、「ふたりのお金」なんです。
 私は本帰国後にブランクを経て仕事を始め、お客様に喜んでいただけるようになって初めて、家事育児の大変さと、そこに力を注ぐことの価値の大きさに気づくことができました。報酬や見返りのあることに対して頑張れるのは当たり前です。でも、家事育児のような、ダイレクトに見返りがないことや、ずいぶんと先になってみないと結果がわからないことに対して、今持っている力を注げるって、本当にすごいことだと思います。ぜひ胸を張って、お金を使ってくださいね!


飯沼 ミチエ さん
グローバルライフデザイン代表、2010~2013年にシンガポール滞在。世界各地に住むの約40人のボランティアメンバーと運営する情報・交流サイト「駐妻café」https://cz-cafe.com/ でそれぞれ頑張っている駐在妻のために役立つ情報を更新をはじめ、オンライン交流会を随時開催中です。

協力:はたらくママ@シンガポール
シンガポール在住の日本人で働いているママ、いずれ働こうと考えてるママが、「学ぶ」ことができ、そして同じ思いを持つママ同士を「つなげる」場を提供しているコミュニティ。http://asia.hatamama-world.com/