• ニュース

2019.11.20

シンガポール保健省(MOH)の押さえておきたい医療ニュースをお届け。一年中高温多湿なため、ジカ熱やデング熱などの蚊による病気にかかる心配がある。ジカ熱で重傷化することは少ないものの、感染の危険は常にあることを覚えておくことが重要だ。

ジカ熱とは
デング熱と同様にネッタイシマ蚊によって引き起こされ、感染者の5分の1しか症状が発生しない。一般的に軽度で自己限定的な病気だが、まれに重度の神経障害と胎児異常を発症することがある。ワクチンや特定の抗ウイルス薬はない。

媒介方法
伝染性のネッタイシマ蚊を介してヒトに感染する。ネッタイシマ蚊とヒトスジシマ蚊は島内で見られる一般的な蚊だ。ジカウイルスに感染した妊娠中の女性から胎児が感染することもあり、小頭症(胎児の頭が本来の予定よりも小さくなる症状)を含む特定の先天異常を引き起こす可能性がある。また、性交による感染も報告されている。

ジカウィルスの症状
ジカウイルスに感染しても症状を発症することは少ないが、感染者の5分の1は次の症状を示す場合がある。

・熱 ・発疹 ・関節痛 ・筋肉痛 ・頭痛 ・結膜炎(赤目)

通常感染したネッタイシマ蚊に刺されてから、3~12日以内に症状が現れ、4~7日続く。

ジカと妊娠
今のところ、妊娠中の女性がジカウイルスに感染する可能性が高いという証拠はないが、症状がより深刻になることがあり、感染によって胎児が小頭症を引き起こすこともある。そのため、感染の可能性がある妊婦はすぐに医師の診察を受け、産婦人科(Obstetrics and Gynaecology<O&G>)の医師に相談すること。また、陽性であると確認された男性はコンドームを正しく使用した安全なセックスをするか回復後少なくとも3カ月間性交を控える必要がある。

<妊娠中の方の注意点>
自身もしくはパートナーが感染地域にいる場合の性行為は安全な方法でする(例:セックス中のコンドームの正しい使用)か、妊娠中の性行為を自制する必要がある。パートナーがジカ検査で陽性だった場合、医師に相談し検査を受ける。

<これから妊活をされるご夫婦の為に>
症状がない場合、蚊に刺されないように注意する必要がある。

女性側に症状がある場合、すみやかに医師の診察を受ける。ジカが陽性であることが確認された場合の性行為は、より安全に行う。回復後少なくとも2カ月間は性行為を控える。

男性側に症状がある場合、すぐに医師の診察を受ける。ジカの陽性が確認され、性交を行う場合はコンドームを正しく使用し、より安全なセックスをするか、回復後少なくとも3カ月間は性交を控える。

予防方法
蚊の繁殖を防ぐことは、ジカウイルス感染の広がりを制御する最も効果的な方法だ。 自宅や職場の内外で溜まっている水を取り除くことで蚊の繁殖を防ぎ、自分自身、家族、同僚を守ることができる。虫除けの使用や長袖の服の着用、蚊帳の下、網戸つきの部屋またはエアコンを付けて寝ることで蚊に刺されるのを防げる。

検査について
MOHは以下の通り公的機関の研究所によるに補助金を支給している。

・公的医療機関の助成金を受けた患者でジカの症状がある場合、助成金対象額のS$60が支払われる。 検査を必要とする、支払い能力のない患者は、Medifund(シンガポール政府によって立ち上げられた寄付団体)などから医療社会福祉司に支援を求めることができる。

・公立医療機関の患者(非保健加入患者)、および私立医院・病院の患者にかかる、ジカ検査の全費用はS$150。

妊娠中の女性には、ジカ検査をより手頃で利用しやすい特別な処置がある。医師は
検査が必要かどうかの臨床判断を行い、ジカの症状があると判断された妊婦、もし
くは男性側のパートナーがジカ陽性であるとされた妊婦のために、公共部門の研究
所で公共医療機関および私立病院や診療所の施設にて患者への無料のジカ検査を行っている。

ジカ検査が陽性の場合
妊活中の男性またはパートナーがすでに妊娠しているは、コンドームを正しく使用し、より安全なセックスをするか、回復後少なくとも3カ月間は、性交を控える必要がある。

妊活中の女性の場合はコンドームを正しく使用した安全なセックスをするか、少なくとも回復後2カ月間は性交を控える。

妊娠されている方は、状態をより管理できるように、産婦人科の医師に相談する。

MOHウェブサイトより転載