• Raffles Clinic ひと目でわかる医療
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2019.10.24

シンガポールに在住の皆様に、ぜひ知っておいていただきたい医療や健康に関するさまざまなトピックを、ラッフルズ・ジャパニーズクリニックの日本人医師が、図表やグラフなどを交えてわかりやすく解説します。


小児保隙装置

 乳臼歯(奥歯)がむし歯などの原因で早期喪失した場合、歯が抜けた状態になります。いずれ永久歯が生えてくるから大丈夫だと考えて、そのままにしておくことはお勧めできません。歯が抜けた状態を放置すると、隣の歯が倒れこんだり動いたりして噛み合わせに影響が出てきます。また、次の永久歯が生えるスペースが無くなり、不正咬合の原因になる可能性があります。
 乳臼歯が抜けてしまった場合、バンドループ(写真1)やクラウンループ(写真2)といった小児保隙装置というものを使うことがあります。これらは、抜けてしまった乳臼歯の隣の歯に、スペース維持のための針金をつけたバンドまたはクラウンを装着し、永久歯が生えてくるのを待つというものです。
 永久歯が生えてきたら保隙装置は外します。

バンドループ

クラウンループ

今回の担当ドクター

歯科 畑 昌子 医師 Dr. Masako Hata

昭和大学歯学部卒業
東京医科歯科大学歯学部摂食機能評価学分野専攻生修了
2008年4月より現職

日本歯科審美学会会員
日本アンチエイジング歯科学会会員

情報提供: ラッフルズ・ジャパニーズクリニック

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