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2019.09.24

シンガポールに在住の皆様に、ぜひ知っておいていただきたい医療や健康に関するさまざまなトピックを、ラッフルズ・ジャパニーズクリニックの日本人医師が、図表やグラフなどを交えてわかりやすく解説します。


妊娠と潜在性甲状腺機能低下症

 潜在性甲状腺機能低下症は、血中TSH濃度は高い値を示すものの、血中FT4濃度は正常値を示し、軽度の甲状腺機能不全と考えられています。通常は治療を要しない場合も多いです。
 しかし妊娠中の場合は、流産や早産、妊娠高血圧症候群などのリスクになります。また、不妊症の10人に1人は潜在性甲状腺機能低下症を合併していると言われています。妊娠中や妊娠希望の場合、TSH値が高値(2.5μU/ml以上)であれば、甲状腺ホルモン薬(T4)を服用します。妊娠中、授乳中の服用も問題ありません。
 図に潜在性甲状腺機能低下症の治療の流れを示します。

今回の担当ドクター

中澤 哲也 医師 Dr. Tetsuya Nakazawa

東北大学医学部卒業
東北大学医学部大学院修了、医学博士
2008年12月より現職

日本内科学会認定内科医
日本糖尿病学会専門医
日本消化器病学会認定消化器病専門医

情報提供: ラッフルズ・ジャパニーズクリニック

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