映画天国・シンガポールで公開中／近日公開予定の話題作を紹介

T2: Trainspotting （公開中：TBA）

© 2017 Sony Pictures Digital Production Inc

スコットランドのヘロイン中毒4 人組のダークでパンクでシュールな人生をスタイリッ シュな映像で描いたカルト映画『トレインスポッティング』の続編が、1996 年の当時から20 年の時を超えて誕生！しかもオリジナルキャストがそのまま勢揃い！ 20 年ぶりに地元エジンバラに戻ってきたレントン（ユアン・マクレガー）が、パブを経営するシック・ボーイ（ジョニー・リー・ミラー）と再会するところから、新たなドラマが始まる。相変わらず気弱で人のいいスパッド（ユエン・ブレムナー）と服役中の問題児ベグビー（ロバート・カーライル）も結集、中年4 人組は何をやらかそうというのか。マクレガーはジェダイになったし、『トレインスポッティング』を一世風靡させ日本の単館映画界を牽引した映画館、 渋谷シネマライズも昨年閉館となり、否が応でも時の流れを直視せざるをえないが、この作品に脈打つ彼らの無尽蔵のエネルギーに、新しいメッセージを是非感じてほしい。

Kong: Skull Island（公開中：TBA）

©2017 Warner

1933 年のオリジナル版「キングコング」以来、1976 年のちょっと残念なぬいぐるみのコング版や、2005 年のピーター・ジャクソン監督の壮大なリメイクなど、これまで何度か映画化されてきたキングコングを、故郷の髑髏島（スカルアイランド）を舞台に据えて描くいわばエピソード１。調査隊たちが足を踏み入れた秘境で、正体不明の巨大生物の爪の跡があちこちで発見される。そしてついに目の前に現れる王キング。彼は人類の敵なのか、あるいは味方なのか。

A Dog’s Purpose（公開中：TBA）

© 2017 UIP

「野良犬トビーの愛すべき転生」という邦題で日本語訳も出ているW・ブルース・キャメロンによる小説の映画化。野良犬のトビー が生まれ変わり、ベイリーとして少年イーサンの家族に愛され歳をとりまた生涯を閉じる。すると今度は、エリーという警察犬になり人命救助で大活躍。そんな不思議な、一匹の犬の輪廻転生の軌跡を描く物語。同じく愛 犬と少年の物語『マイライフ・アズ・ア・ドッ グ』を手がけたラッセ・ハルストレム監督がメガホンを取る。

レーティング：G ＝制限なし　PG ＝保護者の判断必要　NC16 ＝ 16 歳未満入場不可　M18 ＝ 18 歳未満入場不可　R21 ＝成人指定　TBA ＝本誌編集時点でレーティング未定
※公開日やレーティングは予告なく変更される場合があります。映画館にお出かけの際は、事前にローカル新聞や各映画館のウェブサイトなどをご確認ください。
主な映画館のウェブサイト：ゴールデンビレッジ 、キャセイ、ショウ

【Text by： 小林亮子】
小林亮子
日本の映画業界で約10 年働き、2006 年から在星。現在は2 児の子育ての合間に本コラム他執筆活動や、バイリンガル環境の子どもたちに日本語を教えている。