• 大塚隆司 やる気スイッチ
  • ライフ

2016.08.16

勉強している時は笑顔でいる

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勉強しているときは笑顔でいること。これも私が強く意識していることのひとつです。子どもはただでさえやりたくもない勉強をしています。勉強させられている、と感じている子もいますし、勉強してやってる、なんて思っている子だっています。そんなときにこちらが眉を吊り上げてこわい顔をし、口をへの字に曲げて難しい顔をしていたら、子どもはもっと嫌になってしまいます。そもそもそんな顔をした大人の近くに寄っていきたいとは思いませんし、ずっとそんな顔をしていたら雰囲気だって悪くなるでしょう。

そんなときにこちらが眉を吊り上げてこわい顔をし、口をへの字に曲げて難しい顔をしていたら、子どもはもっと嫌になってしまいます。そもそもそんな顔をした大人の近くに寄っていきたいとは思いませんし、ずっとそんな顔をしていたら雰囲気だって悪くなるでしょう。

幼い子どもはお父さんお母さんのことが大好きです。

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その大好きなお父さんお母さんが、勉強している隣でこわ~い顔をして座っていたら、きっとつらくなるのではないでしょうか。それとは反対に勉強している隣でニコニコと笑ってうれしそうにしていたらどうでしょうか。きっと子どもにとってうれしい時間になると思いますし、一緒に楽しく過ごす貴重な時間になるかもしれません。

そしてその嬉しく貴重な時間を作ってくれる勉強に対し、プラスのイメージを持ってくれます。と、もっともらしく書いていますが、私自身このようなことはなかなかできませんでした。むしろ真剣になればなるほど険しい顔、難しい顔になっていきます。

「先生、こわいよ」といわれたことも一度や二度じゃありません。

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そのたびに「こわいんじゃない、真剣なんだよ」と答えていましたが、私にとっての真剣な顔は、子どもにとってのこわい顔だったようです。今でもちょっと油断をすると、こわい顔になってしまうことがあります。入学試験やテスト前、なんとしてでもできるようにしなきゃいけない、と熱が入ると笑顔がなくなり、気がつくと眉を寄せた険しい顔。そういうときは子どもも余裕がなくなり、緊張してしまいます。のびのびできず萎縮してしまって、本来なら解ける問題も解けなくなる。リラックスしていないので、つまらないミスが多くなり、余計に固くなっていくのがわかります。

勉強、スポーツ、音楽、なにをやるにしても、のびのびリラックスしてやったほうがうまくいくに決まっています。そもそも私がこわく険しい顔をしたところで、勉強はできるようにはなりません。私が大声で怒鳴ったら英単語を覚えられるのならいくらでも怒鳴りますが、そうではないのです。

子どもは気持ちを落ち着けてリラックスしたほうがミスをしなくなりますし、笑顔で気持ちよく勉強したほうがずっとはかどります。その違いがわかるようになってからは、勉強の間は笑顔でいるように意識しています。


〜パパの育児相談コーナーの質問〜 

Quetion
小学4年生の息子がいます。何かと反抗的なのですが、私も息子が気に入らない態度をとると、感情的に怒ってしまい、後で自己嫌悪に陥ってしまいます。母親はあまり息子を叱るタイプではなく、息子は母親には反抗的な態度をとらないのですが、どうしたら良いのでしょうか?

Answer
厳しい父親と優しい母親。 理想的な夫婦だと思いますよ。小学4年生にもなれば反抗的な態度を取るようになるのは自然なこと。怒られたら怒りたくなるのも人間の心理としては当然のこと。それ自体は何も変える必要がないように感じます。ただ、お父さん自身が怒った後に自己嫌悪に陥ってしまうようでしたら、感情をうまく扱う方法を学ばれた方が良いかも知れません。最近、日本ではアンガーマネージメントが流行っています。どのように伝えるかという意味ではアサーショントレーニングもあります。こうしたものを学ばれるのはいかがでしょうか。とはいえ、息子さんの成長を考えた場合、厳しい父親という嫌われ役も必要な存在だと思います。無理に変える必要はないのかとも思います。


大塚隆司
名古屋市出身。大阪教育大学教育学部卒。学習塾就職をきっかけに、アメリカ発の心理学的アプローチ「コーチング」「ブリーフセラピー」などを学ぶ。現在は塾講師時代の経験をいかし、思春期の子を持つ父親と母親をサポートをする講演会やワークショップを行う。マスコミ出演多数。